勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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882:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 08:33:37.56 ID:KbfSVIxh0
『岩場』


アサシン「この岩陰に身を隠すんだ…むん!!」ドサリ

情報屋「はぁはぁ…もう動けない…おえっ」ゲロゲロ

アサシン「島に上陸した海賊は同士討ちを始めている…どうなって居るのか」

情報屋「きっと魔女の幻術よ…お陰で助かってるわね」

アサシン「あの海賊船も一向にあの位置から動かんな」

情報屋「もうあんなに傾いてる」

アサシン「船底に穴でも開いたか?」

情報屋「望遠鏡は持って居ないの?」

アサシン「持ってくる機転が利かなかった…持ち物は装備一式だけだ」

情報屋「そういえば思い出した事があるわ…」

アサシン「大事な事か?」

情報屋「あなたも聞いて居た筈…10年前の光る夜の時にまだ子供だった未来君が言った言葉」

アサシン「クックックそんな昔話を覚えている訳が無かろう」

情報屋「乗ってた船が壊される夢を見たって…あの時私がなだめたのよ」

アサシン「あぁ…予言の話か…悪い夢でも見たのだろうと思って居たが」

情報屋「他にも沢山意味の分からない事を言っていたわ…ずっと忘れてた」

アサシン「今の状況には適さない話だ…今は生き抜く事を考えろ」

情報屋「あの時の話と附合点が多いからちょっと気になってね」

アサシン「しかし魔女が目を覚まさん事にはどうにも動けんな」

情報屋「気球を待つしか無い様ね」

アサシン「2人はここで隠れて居ろ…私は周囲を警戒する」スック

情報屋「待って!私はもう動けない…一緒に居てくれないとダメよ」

アサシン「そうも言って居られん…キラーマシンを送り込んだ海賊が潜んで居るかも知れんのだ」

情報屋「え!?」

アサシン「キラーマシンが単騎で乗り込む訳が無かろう…何処かに潜んで居る筈だ」

情報屋「海賊の狙いは幽霊船でしょう?逃げた私達を追って来ると?」

アサシン「海賊王の娘にどれだけの懸賞金が掛かっているか知らないのか?」

情報屋「…そうだったわね」

アサシン「ローグの奴も随分高値の懸賞金を掛けた物だ…まったく」

情報屋「あ!!見て…私達の気球よ…海側から来る」

アサシン「おぉ…間に合ったか…奴らが海賊船を止めたんだな?」

情報屋「きっとそうね」

アサシン「私達が逃れて居るのは千里眼で見えて居る筈だ…隠れて待とう」



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