勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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873:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 08:21:49.76 ID:KbfSVIxh0
『深夜』


シクシク メソメソ

殺しゃし無ぇからよ

大人しくしてりゃ良いんだ!

次は俺の番だ!勝手な事すんじゃ無ぇ!

俺はあいつらと違って優しいぜ?

そんな顔すんなよ…お楽しみはこれからじゃ無ぇか

シクシク メソメソ


海賊共「略奪品の積み替え終わりやした!!」

海賊の頭「シケた村だったがこれで当面の食料は確保出来た訳だ」

海賊共「手漕ぎの男奴隷を50人程と女奴隷の30人程はどう配分するんすか?」

海賊の頭「男奴隷は要らん!女を全員こっちの船に移せ」

海賊共「女はもう手を付けられてますが…」

海賊の頭「あの馬鹿共…奴隷は高く売れるという事を分かって居ないな」

海賊共「どうしやしょう?」

海賊の頭「何度言わせるんだ!連れて来い!傷物じゃ値が下がる」ドガァ

海賊共「ひぃぃぃ…」ドタドタ


『翌朝』


ザブン ザブン


見張り「頭ぁ!!幽霊船に動きがありやした…気球の球皮が膨らんでるっす」

海賊の頭「何ぃ!!動きが早い」

見張り「陸に近付けないもんで気球使って補給かと」

海賊の頭「ようし!!気球が居ないとなれば動きやすい…ガレー船に作戦開始の伝令を出せ」

海賊の頭「お前等ぁぁ!!働けぇぇ大砲をすべて幽霊船に向けるんだぁぁ!!」

海賊の頭「錆びついた砲弾は全部撃ち尽くすぞ!!」

海賊の頭「幽霊船に当てた奴には褒美を出す!!しっかり稼げぇ!!」

海賊共「うぉぉぉぉ!!」ドタドタ

見張り「気球が動き出しやした…ゆっくり陸の方へ向かってるっす」

海賊の頭「1時間待て…1時間もすりゃ地床炉村の異常に気付いてこちらが疎かになる…グフフ俺にツキが回って来た」

海賊共「頭ぁ!!大砲は射程内ですがもう少し近づかないと中々当たりやせんぜ?」

海賊の頭「黙れ何とかして当てろぉ!!嵐に巻き込まれたらそれこそ何も出来んのだ」

見張り「嵐が来る空じゃ無いんすがねぇ…こんな寒い海で嵐が来るとはとても…」ボソ

海賊の頭「俺に意見しようってのか!?この船じゃ俺の言う事が絶対だ!!黙って見張りを続けろボケがぁ!!」


---俺はあの海賊王の娘率いる海賊団で何年も遠目に見て来たんだ---

---奴らの行動は常を逸している---

---これが成功すりゃ下剋上---

---失敗しても霧隠れ---

---こんなチャンスは滅多に無い…逃す物か---


見張り「ガレー船が動き始めやしたぜ?岩場を挟んで幽霊船の死角から行くんすね?」

海賊の頭「グフフフ奴ら捨て駒とは知らず…すべては俺の予測通り」


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