勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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821:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/19(金) 23:41:11.54 ID:pYa2Z27w0
『数日後_東オーク領上空』


シュゴーーーー バサバサ


剣士「大洪水の跡だ…ほとんどの村が水に浸かってる」

商人「セントラルで起きた津波と状況は似て居そうだ…雪が降って居るのもね」

女オーク「酷い…助けないと」

剣士「君は東オークと戦って居たんじゃないの?」

女オーク「オーク同志戦いたいなんて誰も思ってない…命令に背けないだけなの」

商人「東オークにはオークシャーマンは居ないのかい?」

女オーク「オークシャーマンは西オークにだけ居る…オークシャーマンに従わないオークが東オーク」

商人「なるほど…」

剣士「東オークの肌が青いのもオークシャーマンの呪い?」

女オーク「そうよ…命令に従わないオークに呪いが掛かるの…強化も無いから弱い」

商人「弱い?ならどうして勢力が硬結してる?」

女オーク「西オークは数が少ない…東オークはすごく多いわ」

商人「じゃぁほとんどのオークがオークシャーマンに従って居ない訳か」

剣士「どうして?オークシャーマンは寛容なんじゃなかったっけ?」

女オーク「オークシャーマンはオークの裏切り者だから」

商人「ハハーン…力を独り占めして独立って事だ」

女オーク「オークシャーマンがウンディーネを欲しがらなければ戦争は起きない」

商人「逆に東オークはウンディーネを渡したら戦争終わるよね?つまり戦争を起こしてるのは東オークだ」

女オーク「え?」

商人「戦争を終わらせたいならウンディーネを渡せば良いだけ…その判断が出来ないから沢山のオークが犠牲になる」

剣士「東オークがウンディーネを守る理由は?」

女オーク「それは…私は西オークだったから分からない…オークの神を守るのは理由にならないの?」

商人「う〜ん…なんか逆な気がするなぁ…勘だけど」

剣士「ねぇどうしてオークシャーマンは自分に従わないオークを従わせる呪いを掛けない?なんかやり方が半端だ」

商人「そうだね…あれだけ力があるなら強制的に従わせれば良いだけだね?おかしい」

女オーク「それは…」

剣士「オークシャーマンは従わないオークも許してる…わざわざ半端な呪いでなにか導いてる」

女オーク「人間と結ばれれば呪いが解ける」

商人「それは人間との交配の促進だ精霊ウンディーネも恐らくそれを支持してる」

剣士「もしかして東オークは純血ばかりなのでは?」

女オーク「そうよ?でも西オークも強いオークはみんな純血…ハーフオークは大体野良オークね」

商人「それだね?交配を推進してるのが西で否定しているのが東だ…でもどちらも人間と結ばれれば呪いが解ける」

剣士「確か純血のオークは体も大きくて強かったね?それを守りたいオークが東なんだね?」

女オーク「大体そうよ?…でもどうしてウンディーネと関係が?」

商人「簡単さ…ウンディーネは交配の促進を加速する…だから渡したく無いんだ…純血を守る為にね」

剣士「人間の生活圏から遠く離れて居るのもそういう理由だろうね」

商人「やっぱりウンディーネのあるべき場所は西オークだね…東オークがそれを邪魔してるんだ」


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