660:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/19(金) 20:47:30.24 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
ガタゴト ガタゴト
剣士「よし…これで動く」カチャカチャ
剣士「君の望遠鏡だよ?これでピント会う筈」
女オーク「見せて?…」
剣士「この部分を回すんだ…」グイ
女オーク「あ…見える」
剣士「大体10倍くらいで一番使いやすい」
女オーク「大きな望遠鏡は?」
剣士「これは星を見る為の望遠鏡さ…倍率が高くて使いにくいけど遠くまで見える筈」
女オーク「それで月を?」
剣士「うん…空がきれいに見える場所で使わないと」
女オーク「じゃぁ灰の外に出ないと」
剣士「気球なら灰の上に出られる…気球が一番良いかな」
ドドド ドーン
女オーク「あら?左手…ワーム?」
剣士「大きいのが1匹居るね…無視で良い」
女オーク「剣士にとって虫は全部味方なのね」
剣士「まぁね…味方というか使役出来るだけなんだけどね」
実は僕達が生きてるこの星はね
植物と蟲が支配しているんだよ
僕達人間はその中でほんのちょびっとの存在なんだ
女オーク「虫に支配…」
剣士「特に人間は完全に植物に支配されて居るんだ…気付いて居ないだろうけどさ」
女オーク「どうやって支配を?」
剣士「食べ物だよ…植物は実を実らせて人間や動物の口に入る…そして精神的に操るんだ」
女オーク「私もどんぐりに操られて居るという事?」
剣士「そうだね…食べ物の有る所に集まるよね?そうやって植物は人間や動物の動きを操作して居るのさ」
女オーク「共生では無いの?」
剣士「違うね…支配だよ…でも人間はそれに気付かないからそれで幸せなんだ」
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