勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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352:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/07(金) 18:55:04.59 ID:kwIi/Pq/0
『飛空艇の前』


ザワザワ ザワザワ


時の王「シルフ!!私を忘れたのか?」

ホムンクルス「私は精霊シルフではありません…手を放して下さい」

時の王「私の目に狂いは無い…200年お前を想い続けて居たのだ」

ホムンクルス「私の名はホムンクルスです」

時の王「何故だ?また記憶を失ったのか?何故私の下へ戻らない?」

ホムンクルス「精霊シルフは200年前に亡くなりました」

時の王「いやお前はシルフに間違いない…その髪…その顔…その声を私は忘れて居ない…思い出してくれ」


ダダダ


商人「ホムンクルス!!」

ホムンクルス「商人!!この方はどなたですか?」

女海賊「ああっ!!時の王のおっさん!!」

時の王「お前は…いつか私の屋敷に来た蒼眼の者…シルフをどうした?」

女海賊「あのさぁホムちゃんは精霊シルフじゃないの!どっか連れて行く気?」

時の王「シルフには私が必要なのだ…私が守る」

女海賊「いやだからさぁ…精霊シルフじゃないって!!ホムちゃんはホムちゃん!!分かる?」

時の王「シルフ…答えてくれ…記憶をどうした?」

ホムンクルス「私は逃げたりしませんので手を放して貰ってもよろしいでしょうか?」

時の王「…」スッ

女海賊「あのさぁ…そのくそデッカイ剣とか鎧とかなんか怖い訳よ…分かる?」

時の王「…」ブン! ズン!

女海賊「あぶっ…だから怖いんだって!!そういうのが!!」

時の王「私の顔を見てくれ…思い出さないか?」

ホムンクルス「私の名はホムンクルス…ここに居る皆さんの身の回りのお世話をしている者です」

商人「ホムンクルス…」


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