164:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 09:11:12.71 ID:agkIMDdy0
『森の上空』
ヒュゥゥゥー バサバサ
剣士「あれか…」
女海賊「狼煙だ…うわいっぱいある…どゆ事?」
商人「ちょっと待って…今ここだから…森だと起伏が分かりにくいなぁ…」
女海賊「もうちょい寄って行くよ」
商人「多分狼煙が上がってるのは皆山頂付近だ…これ砦が散らばってるんじゃないかな?」
女海賊「全然情報と違うじゃん…隠れ家どころかこの辺全部要塞じゃないの?」
商人「こんなに沢山砦が有ったとすると海賊じゃ全然ダメだ」
剣士「…」クンクン
女海賊「何か分かる?」
剣士「死臭…戦闘が起きてる」
女海賊「これ森の中で戦争やってんじゃない?」
商人「森が延焼してるって感じではないな…なんで狼煙を上げてるんだろう?」
女海賊「補給?」
商人「それなら気球が飛び回ってる筈だよ」
女海賊「じゃぁ救難?」
商人「その線が強い…何と戦ってると思う?」
女海賊「ちょい高度上げとく…結構ヤバイ状況かも」
剣士「その方が良い」
女海賊「シャ・バクダでゴーレムっていう魔物が出たって言ってたじゃん?多分それだよ」
”女海賊…聞こえるかえ?”
”あ!!魔女…今千里眼で見てる?”
”剣士の目を見て居る…何事じゃ?”
”森の様子がおかしいからちっと見に来たんだ…森の中で戦争やってるっぽい”
”何と戦っておるか見えんのか?”
”分かんないからすこし距離置こうとしてる”
”そうじゃな…下手に近付くでないぞ?”
”これさ…聞いてた話と全然違うんだけどさ…この状況で隠れ家探すの無理だよ”
”しばらく監視しておれ…ちと女戦士と相談じゃ”
”もうちょいで日が落ちちゃうんだけどさ”
”上空で待機じゃ…剣士に見張りをやらせるのじゃ”
”分かった”
女海賊「剣士聞いた?」
剣士「分かってる…僕は夜目が効くから大丈夫」
子供「パパ!!僕も夜は良く見えるよ」
剣士「よし!見張りを手伝ってくれ」
子供「うん!!」
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