勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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129:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 08:19:41.82 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』


ビョーーーウ バサバサ


女海賊「ほんで神話のゴーレムで何か分かった事あんの?」

魔女「キマイラの類では無いというのだけは確かじゃな…つまり歌で使役は出来ぬ」

女海賊「そんだけ?」

魔女「書物を探し回ったのじゃが記述が古すぎて確かな事が書かれて居らんのじゃ」

ホムンクルス「約1700年前の記録が残って居ますが殆どが伝承の様です」

女海賊「って事は時の王のおっさんの時代かぁ」

魔女「そうじゃ…魔術が発達しだしたのもその時代じゃ…それより以前の記録は極端に少ないのじゃ」

商人「そんなのがどうして今現れたか?だよね…」

魔女「眠っていたのを起こしたのか…新たに召喚したのか…それとも生んだのか何も分からぬ」

剣士「量子転移…」ボソ

魔女「うむ…その可能性もあるのぅ」

商人「誰かが量子転移させた…そんな事が出来る人なんか居るのかい?」

魔女「当時の記憶があって尚相当な魔力を持って居る者であれば可能かもしれぬ」

商人「ちょっと待って…それってさ暗に魔王が居ると言ってるのと同じじゃないかい?」

魔女「…」

女海賊「あんたさぁ…嫌な事言うね」

魔女「壺が何処に行ったか分からぬ以上既に生まれてしもうた可能性は否定出来んのぅ」

商人「壺に封印した子宮から何かが生まれたと仮定して記憶はどうなっているんだろう?」

魔女「胎児に過去の記憶が在るとは思えぬが…」

ホムンクルス「エルフの森の地下には精霊の記憶が保存されたオーブが安置されていますね」

商人「!!はっ‥‥魔王は精霊の記憶を改竄するウィルスだったね」

ホムンクルス「改竄するのには管理者権限が必要なのですが…」

商人「いやそうじゃない…記憶を覗くことが出来るって事だ」

ホムンクルス「エルフの森周辺のクラウドはオープンな状態でしたね…参照可能な状態です」

商人「その記憶から量子転移をする…出来そうじゃないか」

魔女「量子転移は空間を切り取る魔法なのじゃが…」


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