ジェノ子「私はジェノ子。先生の弟子だ」タツマキ「弟子? このハゲの?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/16(月) 01:54:57.76 ID:Btb/boOPO
「先生から見て今の私は弱そうですか?」
「むしろ気味が悪くて怖えよ」
「こんなに華奢な腕で私は怪人と渡り合う」

自らの細腕を見やり、小さな拳を作る。

「今ならばきっと、先生とも渡り合える」

そう豪語すると先生の纏う空気が変わった。

「それなら表に出ろ」

こちらに背を向けて犬の糞が付いたままのブーツを履き直す先生の背中から怒気が立ち昇るのを幻視した。ようやく"本気"が見れる。

「お前に本当に"強さ"を教えてやる」

この胸の高鳴りは、女体化の影響だろうか。
いや、たとえ以前のボディでも感じた筈だ。
ようやく先生に認めて貰えた喜びに震える。

「ほら、かかってこい」

相対した先生はいつも通りだった。
こちらの性別が変わっても動じていない。
私はそのことにまた喜びを覚えて、渾身の突きを放った。先生の腹部に拳がめり込む。

「力、弱くなってんな」

当然ながら、先生にダメージはない。
それでも思うところがあった様子で。
どこかやりきれない表情を浮かべて。

「俺はお前の育て方を間違えた」

今度こそハッキリと後悔を滲ませた口調でそう告げて真一文字に口を結ぶ。反撃が来る。


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