60:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:49:19.07 ID:FQVp12gN0
跋
遠い彼方の 記憶を浮かべ
少女は舞い 少女は語る
想いも夢も 風に乗せて
はるかな故郷 今いずこ
(ライラ/アイドル)
手紙を投函したのは秋の終わりのことだった。
赤茶けたポストをしばらく眺め、そっと一礼して、ライラはその場をあとにした。
パパ、ママ、またゆっくりお話をしましょう。このあいだのように。そうつぶやきつつ。
あらゆる物語に、始まりも、可能性も無数に存在する。そして終着点は選ぶものだ。
彼女には今、それが実感できる。そして、彼女のそれはまだまだ続くのだ。
63Res/192.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20