【ミリマス】ジュリアがメシマズ克服をPに思い知らせる話
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あんたを驚かせに来た 1/6
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2020/11/04(水) 00:02:27.45 ID:pA5LqmH70
ある夏の日のことだった。二階の廊下の窓から見える、高校の中庭で、昼食を一緒にとる仲睦まじいカップルが目に入った。そのどちらも、年度の途中で転入してきたジュリアには何年生か分からなかった。少なくとも同じクラスの生徒ではない。女子の方が弁当箱を二つ取り出し、既にパンを齧っている男子へ差し出している。それを受け取った男子は食べかけだったパンの残りを一気に口へ詰め込むと、ニコニコ笑って包みを開いた。わざわざ別々の弁当を作ってきていたみたいで、開いた蓋の内側は間取りも内装も違っているのが、今いる場所からでも分かった。
カップルは完全に二人の世界に入っていた。こんな目立つ色の頭髪をした自分が窓から覗き見ていても、存在することにすら気づいていない。あるいは、気に留めていないのかもしれない。女子の方は、自分の弁当箱から取り出した卵焼きを、彼氏の男に食べさせている。見ているだけでジュリアは胸やけしそうだった。
「人に見られるような場所でよくもまぁ……っと、イチャつくカップルなんて見てる場合じゃなかったぜ。仕事行かなきゃ」
わざと大きな音を立てて窓を閉めると、早退する旨を担任に伝えていたジュリアは、ギターケースを担ぎ直して階段を下りていった。
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