【オリジナル】『トリック・or・トリートめんつ!』
↓
1-
覧
板
20
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:22:57.71 ID:SpDo0D5BO
『待って……マジで全然見つからんのやけど……』
『アレだな……エリアが六個は流石に見つかる気がせんな……』
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:23:50.89 ID:SpDo0D5BO
寒いと尿意が近くなるのは人間の摂理だ。我慢しすぎると膀胱炎になって大変なことになる、なんてこの前見たテレビでやっていたから、こういうのは行きたくなったらさっさと済ませるに限る。
そうしてトイレで事を成し遂げた俺は、再び自分のブースを目指す。
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:24:34.52 ID:SpDo0D5BO
ルールを考え直してトイレも済ませて心機一転! ……とは思っていたけれど、エリアを三つに限定しても、やっぱりお互いを探すのは大変だった。
相手からのヒントを聞いて、それっぽい人に合言葉を話しかけても、全部が人違い。間違えて知らない人に話しかけてしまったことに恥ずかしい思いがないでもないけど、みんな「変な挨拶だね」と笑って、好意的な返事をくれるのが救いだった。
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:25:54.50 ID:SpDo0D5BO
そうして遊んでいるうちに一時間半が経っていた。まだまだあいつは見つかりそうにない。俺はフッと軽く息を吐き出して、スマホにメッセージを打ち込む。
『おなかへった。ちょっと休憩しよ』
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:26:58.37 ID:SpDo0D5BO
『やっべぇ、近くからすごいお腹の音聞こえた笑』
えっ、と思った。まさかな、とも思った。それから少し悩んで、メッセージを返した。
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:27:57.52 ID:SpDo0D5BO
下らない言葉を交わし合う。そうしていると、コンコン、と扉がノックされた。はい、と返事をしてブースを開けば、店員さんとカツカレー。
「お待たせしました、カツカレーです。ご注文は以上で?」という言葉に頷いて、トレーを受け取る。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:28:36.18 ID:SpDo0D5BO
……まさかな、と思った。
スマホを手にしてみる。呟きアプリの通知はなかった。強烈なカレーの匂いと、ほのかなカルボナーラの匂いだけが漂う。
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:29:21.11 ID:SpDo0D5BO
相変わらずスマホに通知はやって来ない。それは何故なのか。
真っ当に考えれば、あいつはカルボナーラを頼んで、それが届いて食べているからだ。
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:30:54.48 ID:SpDo0D5BO
このネットカフェにやって来てからのことを思い出す。
休日の昼下がり。そこそこの人。俺がブースに入ってから目撃した人々。
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/31(土) 11:31:48.70 ID:SpDo0D5BO
だから俺は意を決した。
ネットだけの気軽な関係。いつ切れても構わないからこそ軽口を交わし合える関係――だなんて、知ったこっちゃない。
以下略
AAS
32Res/22.10 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【オリジナル】『トリック・or・トリートめんつ!』-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1604109962/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice