6:milktea ◇FbOBNw0his[sage saga]
2020/10/24(土) 16:58:28.26 ID:bAY8bfVX0
2.
「プロデューサー、おはようございます〜♡」
事務所の給湯室で、コーヒーを淹れていた彼に声をかける。雛菜がこの事務所に入ってから何度か繰り返した第一声。
「おはよう!……雛菜、学校」
「あは〜、バレました〜?」
「はあ……最近味占めてないか……?事務所来るのも早くなってる気がするし……」
「え〜、そんな事ないですよ〜?」
「……まあいいや、ちょうど外出るし。ついでに送るから、ちゃんと行くように。学校も楽しめばいいんだ……ってこれ、前も言った気がするな……」
「うん〜♡前も聞きました〜♡」
「そっか……じゃあこれも聞いたかもだけど、今日あった楽しい事、あとで全部聞くからさ、な?」
「分かりました〜、仕方ないから楽しんできます〜」
「うん、良かった。じゃあ先に下行って待っててくれ。このコーヒー、すぐ飲んで追いつくから」
「は〜〜〜い♡」
淹れたばかりのコーヒーを勢いよく飲んでむせる彼を横目で見て、事務所の階段を下った。
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