小岩井吉乃「ちなみに今は何も穿いてない」 真壁政宗「わざわざ言わんでよろしい」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/17(土) 21:36:58.25 ID:bB3VyAocO
「お前らも一緒って、まさか……!?」
「そうよ。私も吉乃も、既に同じ下剤を服用済み。だから、恨まれる筋合いはないわ」
「一蓮托生」

なんてこった。しかし、よく耐えられたな。

「私も吉乃も、ずっと我慢してたのよ」
「どうして我慢なんて……」
「あなたにはわからないでしょうね。トイレのドアに貼り付けた写真に見られながら排泄する屈辱なんて。そして本当に本人に見られたどうなるのか考えて、眠れなくなってしまう私たちのことなんて、あなたにわかる? 」
「それは……いや、さっぱりわからない」
「どうして私たちだけがこんな罪を背負わなければいけないの? たしかにきっかけは吉乃の軽はずみな行動によるもので、それが発覚した時は私も怒り狂ったわ! でもね、仕方ないじゃないの! だって気持ち良いんだもん! もうあなたの存在なしではうんち出来ないんだもん! だからこの際、真壁、あんたを!」
「わかった。わかったから……もう泣くな」

感情が昂ったらしく安達垣愛姫はポロポロと涙を零していて、もう見ていられなかった。
ただ俺は君の涙を見たくなくて抱きしめた。

「ばかっ……ばか真壁っ」
「悪かった。気づいてやれなくて」
「助けてっ……助けてよぉ!?」
「ああ、わかった。俺が必ず助けてやる」

泣きじゃくる安達垣愛姫の頭を撫でながら、視線を巡らすと、所在なさげに諸悪の根源たる小岩井吉乃がぽつんと佇み、責任を感じているのか俯いていて、そんな彼女を呼んだ。

「小岩井さん……いや、吉乃。来い」
「ご、ごめんな、さい……」
「もう怒ってないさ。お前も辛かったんだろ? 気づいてやれなくて、悪かった」

そう諭して手招きして、彼女も抱きしめる。
罪を憎んで人を憎まず。仕方のないことだ。
今だけは、復讐はさて置いて助けてやろう。


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