81: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:48:07.60 ID:V6x1Fopt0
……何を食べても味がしなかった。
物を口に運び、噛み、飲み込む作業をするだけだった。
82: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:48:40.84 ID:V6x1Fopt0
第3章 おめえ、帰れ
83: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:49:09.77 ID:V6x1Fopt0
「そっか。うん。今行くよ」
「今日はいい天気だねえ。
84: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:49:48.17 ID:V6x1Fopt0
一面に広がる緑の景色。
北海道の大地に広がる青空の下で、畑仕事に勤しむ私。
85: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:50:41.38 ID:V6x1Fopt0
婆ちゃんはとても優しくて、いつもニコニコしている。
でも、特に何か趣味がある理由ではないらしい。
昔はコーラスとかやっていたって聞いたことがあるけれど。
86: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:51:32.51 ID:V6x1Fopt0
爺ちゃんはいつも眉間にシワが寄っていて
険しい顔をしているけれど、怒っている訳じゃない。
87: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:52:42.07 ID:V6x1Fopt0
爺ちゃんに一度カメラを教えてもらったことがある。
それはあたしがアイドルをしているという話をした時だ。
88: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:53:25.20 ID:V6x1Fopt0
あたしは家に一度戻る。
婆ちゃんの家は古い日本家屋だ。
開けるとガラガラと鳴る二重の引き戸の玄関。
89: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:54:12.15 ID:V6x1Fopt0
爺ちゃんはこの夏の時期になると、
必ず甲子園を見ている。
カメラの次くらいに、たぶん好きだと思う。
90: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:55:14.54 ID:V6x1Fopt0
そのことについて、プロデューサーとも話したことがあったなぁ。
確か、プロデューサーは
91: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 18:56:12.54 ID:V6x1Fopt0
婆ちゃんがそんな爺ちゃんを尻目に
ザルに入れた素麺を持ってくる。
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