155: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:31:51.73 ID:V6x1Fopt0
今なら分かる。
若いあたしはそれが分からなくて
人の悪意を考えてしまっていた。
156: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:32:25.66 ID:V6x1Fopt0
「な、なんでもないべさ。あっ」
思わず、これも反射的に、
157: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:32:58.38 ID:V6x1Fopt0
桃山さんはいつものニコニコ笑顔ではなく、
ニヤッとした笑みを浮かべていた。
158: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:33:58.18 ID:V6x1Fopt0
ああ見えて色恋の話が好きなのかな。
本人に浮いた話はあまり無さそうに感じるけれど、
159: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:34:25.16 ID:V6x1Fopt0
その時、一本の電話がかかってきた。
それは待ちに待った
プロデューサーからの電話だった。
160: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:38:18.78 ID:V6x1Fopt0
この店の店長にも桃山さんにも
あたしがどういう経緯のある人物なのかは話してある。
161: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:39:06.40 ID:V6x1Fopt0
即答した。もう迷わない。
あたしは電話越しでも真剣な顔で答えた。
162: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:39:47.72 ID:V6x1Fopt0
ここからだ。
あたしが逆転していくのは。
163: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:40:22.85 ID:V6x1Fopt0
音に何匹もの犬がこちらを振り向いてしまった。
あたしと桃山さんは「ふふふ」と笑った。
164: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:40:59.00 ID:V6x1Fopt0
その日の閉店間際。
桃山さんも居る前で店長には、
165: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:41:51.07 ID:V6x1Fopt0
翌週の火曜。18時。
あたしは約束通りの時間に事務所にやってきた。
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