147: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:23:09.47 ID:V6x1Fopt0
「そういえば、この前木下さんのこと
すごく可愛くなったって、店長言ってたよ」
148: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:23:40.24 ID:V6x1Fopt0
「うん、それに、木下さん。
方言も少なくなってきたよね」
149: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:24:50.00 ID:V6x1Fopt0
桃山さんはいつもこの話をすると
「方言女子って羨ましいと思うんだけど」と言う。
150: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:25:33.22 ID:V6x1Fopt0
以前、憧れていた大森さんという
今も活躍する方に直接
「方言女子は良い」
151: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:26:09.74 ID:V6x1Fopt0
だからあたしは、
今まで持っていた「田舎のおばあちゃんっ娘」とか
「方言を喋る子」とか
152: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:27:06.11 ID:V6x1Fopt0
そんな他愛の無い雑談をしていると、
奥からブラシを抱えた店長が出てくる。
153: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:27:53.32 ID:V6x1Fopt0
いや、たぶん前のあたしに似て、
すごくおっとりとした人だったからこそ、
自分がこう見えているというのを
154: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:28:31.96 ID:V6x1Fopt0
そう、嫌われてしまうかもしれない、
という心配の仕方も増えてきた。
誰かに嫌われる怖さをどこかで知ったから。
155: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:31:51.73 ID:V6x1Fopt0
今なら分かる。
若いあたしはそれが分からなくて
人の悪意を考えてしまっていた。
156: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 20:32:25.66 ID:V6x1Fopt0
「な、なんでもないべさ。あっ」
思わず、これも反射的に、
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