110: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:13:54.33 ID:V6x1Fopt0
いつまでも、ここで甘えていてはいけない。
どこかで自立しなおさないといけない。
111: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:14:22.85 ID:V6x1Fopt0
素麺を食べ終わったあたしは、
流しに持っていき、自分の食べた分の食器を洗う。
112: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:15:20.82 ID:V6x1Fopt0
だからあたしは爺ちゃんや婆ちゃんの
お仕事も手伝うことにしている。
113: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:16:00.23 ID:V6x1Fopt0
こんな所でテレビに出ていたころがバレようもんなら、
あっという間に噂がそこら中に広がって、村から浮いてしまう。
なんだか今は、アイドルとかテレビとか
114: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:47:16.97 ID:V6x1Fopt0
あたしはまたテーブルに座り、
野球を見始める爺ちゃんの横を通り抜けて、
自分の部屋として空けて貰った部屋に行く。
115: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:49:02.98 ID:V6x1Fopt0
スマホで、自分を撮影してみる。
暗がりの部屋で撮った陰のある自分の写真は、
保存しないですぐ消した。
116: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:52:22.94 ID:V6x1Fopt0
どうでもいい、と思いながら、
色々見て回って、お昼の休みを全部使ってしまう。
爺ちゃんは13時まではお昼休憩としているし、
117: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:53:21.69 ID:V6x1Fopt0
その日の夜。
日が落ちる頃には片づけやら道具の手入れやらが終わる。
118: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:54:07.77 ID:V6x1Fopt0
「婆ちゃん、あたしこんなにいらないよ」
「遠慮しないで食べればいいよ」
119: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:57:21.64 ID:V6x1Fopt0
重たい空気の中で、テレビの音が聞こえる。
どこかで聞いたとこのある声だった。
「じゃあ多かったら残してもいいからね」
120: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 19:58:57.40 ID:V6x1Fopt0
流石に一ヶ月も一緒に過ごしてきた祖父母との会話は、
ハッキリ言ってしまえば退屈なソレだった。
361Res/168.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20