211: ◆nBNxbiMXrY[saga]
2020/10/31(土) 14:09:26.61 ID:a6O7kpW60
魔法剣士「そういえば…サージェント、だったか」
サージェント「ん?」
魔法剣士は向かいに座るサージェントに話しかける
魔法剣士「先ほど、ギルマスさんの身体能力が落ちたという話題があったが」
女武闘家「……」魔法使い見習い「……」
サージェント「!…」チラッ
リアン「んむ」チビチビ
サージェントはリアンを確認すると、魔法剣士の隣に移動する
サージェント「そのことはあまり大っぴらに言わないでくれ」ヒソヒソ
魔法剣士「?…すまない」
サージェント「で、その話がどうした?」
魔法剣士「その時、ギルマスさんが使ったという【あれ】とは一体なんだ?」
サージェント「……ああ…」
女武闘家「……しっちはっちっ」グッグッ 魔法使い見習い「……」ペラッ
サージェント「マスターは分身魔法が使えるんだ」
魔法剣士「ああ、それは知っている…それがだめなのか?」
サージェント「…分身は自身の身体能力や魔力も分割するため、一人残っていれば良いとはいえ死亡率は高まる」
サージェント「そうなった場合、死んだ分身は再融合できず残った方は弱体化したままになるというリスキーな技なんだ」
魔法剣士「…なるほど…だが、そもそも魔物と戦うことそのものが命がけでもある。そこでどう戦おうと仕方のないことでは」
サージェント「…ああ、使わざるを得ない状況で、分身体を犠牲にしてでも勝たなければならない場面もある」
サージェント「それは重々承知だ…マスターも苦渋の決断の末だと思っていた…」
サージェントは目を瞑る
魔法剣士「……」
魔法剣士は思い出す
脚を負傷し床に腕を立て、目を開けるとグチャグチャになったギルマス
魔法剣士「…そうか……」
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