タツマキ「す、好きじゃないわよ……」サイタマ「じゃあ、やめるか?」
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:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/03(土) 22:31:24.98 ID:OrrkKALEO
「んぅ……」
その少女はその晩、眠れぬ夜を過ごしていた。
「……全然眠れないわ」
真っ暗な寝室のベッドに横たわり、膝を抱えるように丸くなっている小さな少女は、いつもよりさらにちっぽけな存在に見えた。
「なんなのよ……アイツ」
まるで子供が悔しがるように歯を食いしばりながら不満を口にする少女の頬は、湧き上がる怒りか、はたまたそれ以外の感情によって赤く染まっていて、閉じた両のふとももを擦り合わせる。
「いきなりこの私を抱きしめるなんて……」
少女の不満の理由はとある同業者の突発的かつ不可解な行動に起因する。
「この私が身動きひとつ取れないなんて」
その男は見るからに弱そうな奴だった。
にも関わらず、完璧に動きを封じられた。
無論、即座に脱出を試みたが出来なかった。
「私を誰だと思ってるのよ……」
彼女の名前はタツマキ。戦慄のタツマキだ。
ヒーロー協会に所属し、ランキングは2位。
つまり、この世界で2番目に強い存在だ。
1位のブラストは現在消息不明なため、実質的に彼女はもっとも強いヒーローとも言える。
「……私は強い」
見た目は小さな少女だが、彼女は強いのだ。
「強い筈なのに……どうして」
どうして、あの男を振り払えなかったのか。
SSWiki :
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2
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/03(土) 22:34:46.23 ID:OrrkKALEO
「そもそも何で抱きしめる必要があるのよ」
タツマキは考える。あの男の行動理由を。
「場所を変えるにしても他にやりようがあるでしょ。あんな、いきなり抱きつくなんて」
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/10/03(土) 22:36:48.53 ID:OrrkKALEO
「ていうか、フブキとはどんな関係よ」
男が現れたのは妹を説教している時である。
ちょっと痛い目に合わせて、妹に自分の弱さをわからせて保護しようとしたタツマキを、あの男は邪魔した。まるで妹を守るように。
以下略
AAS
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