34: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/29(火) 00:00:24.75 ID:bZV+O8ybO
果穂「あのっ! 向こうのあの人!」
果穂が指差した方向を二人が見る。伊吹は横断歩道の信号が青になっていることを同時に見てとり、次の瞬間、運転席から飛び出し疾走する。豹のような敏捷な運動に果穂が呆気にとられているとパトランプの音が響きわった。耳を押さえながら果穂が音のした方向に視線をやると、志摩が運転席に移りメロンパン号で車道に出て追跡を始める。伊吹は瞬く間に横断歩道を渡りおえていて、みるみる犯人に接近していく。
果穂「すごい……」
果穂は熱い感情を抱きながら、もう見えなくなった伊吹の疾走と志摩のドライビングを公園の入り口付近で何度も何度も思い返していた。
それは大好きな特撮ヒーロー番組がもたらす興奮とは別種の熱くて震えを催す感情だった。
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