キョン「一緒に風呂でも入るか?」長門「……入る」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/24(木) 22:44:21.65 ID:wccLzonZO
「あなたに対する頼みはシンプル」

長門はゆっくりと目を閉じて、適切な言葉を選ぶように慎重な口調でこう続けた。

「あなたに私の頭部を洗って欲しい」

言われて惚ける。何を言ってんだこいつは。

「頭部って、髪をか? 何故だ?」
「ひとりでは上手く洗えない」

そんな馬鹿な。幼稚園児じゃあるまいし。

「上手く洗えないって、具体的には?」
「泡が目に入って染みる」
「ぶっふぉっ!?」

想像して、思わず吹き出した。非難の視線。

「笑わないで」
「す、すまん。つい、な」

謝りながら、自分の太ももをつねる。
未だに腹が捩れそうである。非常に愉快だ。
とはいえ、よく見ると長門の目が赤い。
まさか泡の影響が残っているわけでもあるまいし泣いているのだろうか。いやまさかな。

「目を閉じて洗えばいいじゃないか」
「ちゃんと洗えているか確認出来ない」

信じられない。長門がこんなに可愛いとは。


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