97:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:33:01.79 ID:V4s4JV6AO
「でも、そんなお人好しの社長だからかな?765プロがこんな事務所になったのは…」
「そう…なのかな…」
「うん、多分きっとそうだぞ」
98:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:33:44.65 ID:V4s4JV6AO
「私はそこまでお人好しじゃないよ。君や…黒井に比べたらね」
「黒井社長が?でも、黒井社長は…」
「君がさっき言っただろう?『普通はあの状況で移籍なんてできない』って」
99:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:34:27.78 ID:V4s4JV6AO
「そっか…そうだったんだ…ねえ、社長」
「ん?どうしたんだい?」
「ありがとね」
100:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:36:19.72 ID:V4s4JV6AO
09
「うーん、ラーメンの並を一つ」
「あい!ラーメン並入りまぁす!」
101:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:37:03.14 ID:V4s4JV6AO
「すいません、お客様」
「ん?どうしたのかな?」
「申し訳ありませんが相席よろしいでしょうか?」
102:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:37:46.91 ID:V4s4JV6AO
「すいません、高木殿」
「ぶふぉ!?」
そんな懐かしい感覚も目の前に座った四条君に吹き飛ばされた。
103:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:38:30.50 ID:V4s4JV6AO
「いえ、撮影の合間を縫って昼餉をと思いまして…」
「今日の仕事は確か…」
「らぁめんの食れぽでございます」
104:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:39:11.18 ID:V4s4JV6AO
「申し訳ありません。まさか払っていただけるとは…」
「いやいや、ここは年長者に華を持たせてくれたまえよ」
ラーメン屋から出て、ロケ現場に一緒に向かう。この際だ、予定には無かったがアイドル諸君の仕事を見ておくことも必要だろう。
105:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:40:01.50 ID:V4s4JV6AO
「四条君は本当にラーメンが好きなんだね」
「そうですね、らぁめんとは奥深いものです。これほど食べてもまだ深淵には辿り着けません」
「なるほどね…」
106:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:40:46.53 ID:V4s4JV6AO
「時に四条君。君は…他のプロダクションならばよかったと…思ったことはないかい?」
「はて?他のぷろだくしょん…ですか?」
「あぁ、君は…765プロで良かったかな?」
107:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:41:36.72 ID:V4s4JV6AO
「愚問ですね。私は自分で選んでここに来ました。その選択に後悔などあろうはずがありません」
そんなモヤモヤと悩む私の思考を両断するかのように四条君はそう断言する。
「それは、何故かな?」
157Res/62.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20