高木社長「ねぇ、キミぃ…」
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112:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:45:17.96 ID:V4s4JV6AO
「ははは、ありがとう。少し安心したよ」

「こちらこそ、ありがとうございます」

「そのありがとうは、何に対してのかな?」
以下略 AAS



113:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:45:59.14 ID:V4s4JV6AO
10

「ただいま」

「お帰りなさい…って社長?どうしてこんなところに?」
以下略 AAS



114:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:46:47.49 ID:V4s4JV6AO
「まぁ、こんな機会でもないとどんどん現場からは離れていってしまうしね。今日はアイドルのみんなともたくさん話をすることができた。実に有意義な一日だったよ」

「そうですか…まあよくわからないですけど、それなら良かったです」

 律子君はそう言いながら仕事を中断して、私のためにコーヒーを入れてくれた。思えば彼女からはお小言をもらうことも多々あるけれど、基本的には立ててもらっている。水瀬君とも似ているが、律子君の場合は体育会系的な目上を立てるという信念からの行動に思える。


115:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:47:55.06 ID:V4s4JV6AO
「ところで律子君、君にも少し聞きたいんだが…」

「え?何をですか?」

 まあ私で答えられることならば…と謙遜まじりに返す彼女に、私は今日何度目かになるこの質問をぶつけた。


116:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:48:34.07 ID:V4s4JV6AO
「律子君、君は…他のプロダクションならばよかったと…思ったことはないかい?」

「え?」

「だからその…765プロで良かったのかな…と思ってしまってね…」
以下略 AAS



117:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:49:15.29 ID:V4s4JV6AO
「まあそりゃあ、最初はびっくりしましたよ?事務員志望だって言ったはずなのにいつの間にかアイドルになってて、気づいたらプロデューサーになってたんですから」

「うっ…」

 やはりそうか。こと彼女には刺されたとしても文句は言えないな。


118:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:49:58.42 ID:V4s4JV6AO
「でも、そんな経験ここ以外のどこでできるんですか?」

「え?」

「どこの世界にも居ないですよ。アイドルやって、プロデューサーになって、その後自分のアイドル事務所を構える人なんて…だから私は、今の環境に感謝してるんですよ?」
以下略 AAS



119:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:51:11.93 ID:V4s4JV6AO
「でもどうして私に?今日はアイドルのみんなとお話してたんですよね?」

「あぁ、そうだとも。私は『アイドル』の君に話を聞いたのさ」

「え?」
以下略 AAS



120:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:51:49.78 ID:V4s4JV6AO
「今まで…すまなかったね…」

「…そんな言葉が聞きたいんじゃありません」

 こういう時、どういうべきかなんて亜美と真美でも知ってますよ。なんて手厳しい言葉をぶつけられる。いやはや、やっぱり私はまだまだ彼女に引き締めてもらわないとダメらしい。
以下略 AAS



121:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:53:11.93 ID:V4s4JV6AO
「そうだね…律子君、ありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございます」

 それでは次の仕事がありますので、と言葉少なに立ち上がり、社用車の鍵を持って外に出た彼女の耳はほんのり赤く染まっていた。
以下略 AAS



122:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 21:53:52.93 ID:V4s4JV6AO
11.12

「「はろはろー!」」

「双海亜美!」
以下略 AAS



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