僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:54:07.99 ID:ZPljtdP8O
「ようやく魔女の呪縛から解放されたぞ! 待ってろ、妹弟子! 今、私が助けて……」
「待ちくたびれたぞ、姉弟子」

呪縛から逃れた時、強化は完了していた。

「犬が言った通りこの僕が相手をしてやる」
「はあ……まったく、お前は聞き分けがなくて、頑固で、負けん気だけは一人前で、それなのに妙に寂しがり屋で、甘えん坊で……本当に私の姉とよく似ている」

強さ以外は。しかし、今は違う。豹変した。

「この感覚は姉との稽古と同じだな」
「白いの。お前はもう、僕には勝てない」
「そうかもな。いや、だからこそ!」

白剣の神速の突きが、矢のように直撃する。

「お前はこの私のパートナーに相応しい」
「悪いけど、僕のパートナーはもう居る」

そのパートナーの犬は、たった一度のエンハンスで魔力切れを起こしてくたばっていた。
右手に残る主人の臀部の感触と芸術的な産毛の生え方を忘れぬように薄れゆく意識の中でしっかり記憶しつつ、その祈りを呟く。

「我が主人に……天下無敵の、祝福を……!」

勝敗は決した。必ずや我が主人が勝利する。


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