僕っ娘剣士「黙れ犬!僕を女扱いするな!」少年「でも、お嬢は女だし……」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/19(土) 20:12:54.17 ID:ZPljtdP8O
「こほん。失礼しました。私としたことが」
「別にいいけど尻と魔法は関係あるのか?」
「いえ。全く関係ありません。趣味ですね」

こうも悪びれもせず開き直られると、少年としても怒るに怒れなかった。まさに魔女だ。

「たしかにお尻の形やその魅力は魔法には直接関係ありませんが、先程申し上げた通り魔法には想像力がもっとも重要です。つまり、ズボンの上からわんちゃんのお尻を眺めてその下に秘められた芸術を妄想することが大切なのです。ここまでは理解出来ましたか?」
「全然ちっともさっぱりわからない」

わからなくて正解だ。魔女は頭がおかしい。

「わからないのならば実践あるのみです。わんちゃんも服の上から私の身体を観察して想像力を養ってください。さあ、遠慮なく!」

遠慮なくと言いつつも自分は服を脱ぐ気が全くない魔女に対して一切の下心を持ち合わせていない犬は言われた通り服の上からその下に秘められた芸術とやらを想像しようとしたのだが、これがなかなか上手くいかない。

「ダメだ。ちっとも想像出来ない」
「わんちゃんは女の子の裸を見たことがないのですか? あのご主人さまの裸も?」
「小さい頃のお嬢の裸なら見たことあるけど、最近は見ていない。だからわからないんだ」
「なるほど。飢えてすらいないわけですか。ご主人さまに少し同情しちゃいますね」

やれやれと首を振り、魔女は犬の手を取る。


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