【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
1- 20
98: ◆7m3grp2dM2[saga]
2020/09/18(金) 00:41:48.51 ID:uTY52QNRo

選択:3


楽して生きていけるならそれでいいよな、と考えていた。
貴方は頭が良くない自覚がある。
難しい事を考えることも苦手だ。
出来ることと言えば、食べることと、眠ること。そして――壊すことくらい。

こうしてこの家に拾われていなければ、獣と大差ない生き方をしていただろうと容易に想像できる。
そんな自分をこうして人間として養ってくれた家、そして主人に対して何ら不満もない。

自分にできることと言えば、爺様に教え込まれたとおりに振舞い、名家の執事としてお嬢様に恥をかかせないように背筋を伸ばしていることだけだ。

……このさい、お嬢様自体が恥を量産しているという事には目を向けないでおく。
あれはあれでいい。何も悪いことなんてない。
幸福を手にすることができる人間が、幸福を享受して何が悪いというのか。

そんな事を考えながら、鼠が触れた食器を捨てるかどうか厨房のコックと相談した。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
398Res/160.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice