【安価・コンマ】ファンタジーな異世界に異物が紛れ込むお話
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◆7m3grp2dM2
[saga]
2020/09/29(火) 23:26:01.57 ID:128U4Cd+o
その後のオレに待っていることと言えば、日常に戻ることだけだ。
「タイ良し。ハンカチ良し。手袋良し」
鏡の傍にピン止めされている古いメモ帳を見ながら、声に出してひとつづつチェックを入れていく。
そろそろいい加減このメモ無しでも身支度くらい、完璧にできるようになるべきだろうか?
まあ、身支度が出来ないよりはマシだろう。
廊下に出て、同僚たちと挨拶を交わす。
使用人の部屋とは、大きな階段を挟んで反対側の棟。
その一室の前で、一匹の猫が扉をガリガリとかいていた。
ここ数日お嬢様に構ってもらって飯でも恵んでもらっていたからか、随分と味を占めたようだ。
図々しい不届きものの太い首を掴み、端にどける。
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