44: ◆vmfmKqFvN2[saga]
2020/09/15(火) 15:01:40.43 ID:ZlucngcM0
マリア「ちょっときて〜」
タリア「はーい」
母さんに呼ばれてリビングに行く。
魔法関連の道具がたくさんある。むやみに触ると怒られるので見るだけにしている。
そんな魔道具がひとつ、母さんのそばに置いてある。水晶玉だ。
マリア「タリアももう五歳。魔法学園入学の際に魔力の測定をするのだけど、待ちきれないのよね」
グスタフ「俺もだ。可愛いタリアの素質を誰よりも早く知る権利は俺たちにある」
タリア「で、でもパパ、ボクだけ先に知るのは不公平じゃないかな…」
話から察するにあの水晶は魔力を測定する道具らしい。
手をかざせば、とかそういうのだろう。
ちなみにグスタフ父さんをパパと呼んでいるのは、それが夢、と聞いたから。
マリア「ね、お願い」
グスタフ「そこに手を置くだけでいいんだ」
僕の言うことなどお構いなしに促してくる。
タリア「ダメだよ。ちゃんと入学式に来て」
グスタフ「タリア……お願い」
タリア「はぁ。ダメだったら」
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