912:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/16(月) 11:57:16.64 ID:CUQQsgj40
商人「どうしたの?ボーっとして?」
女海賊「んあ?考え事…放っといて」
商人「君はね…なんか分かりやすいんだ…目がギラギラしてるよ」
女海賊「フン!私らいつの間に人間同士の争いに巻き込まれてんよね?」
商人「…そうだね」
女海賊「何と戦ってんの?って感じさ」
商人「ホムンクルスが言ってたよ…人間は何千年もこんな争いを繰り返してるって」
女海賊「時の王が人間に愛想尽かすのも分かる気がする」
商人「やっぱり魔王の影響だろうね」
女海賊「光る海もやったミスリルの音もやった…あと何すれば良いのさ」
商人「僕はね…着実に追い詰めてると思うんだ…もう少しだよ」
女海賊「フィン・イッシュは滅亡寸前…セントラルも崩壊寸前…次はシン・リーン?魔王の思惑通りになって無い?」
商人「魔王の思惑なのかな?憎悪に満たされた人間の思惑なんじゃない?」
女海賊「そんなの同じじゃん」
商人「僕はね…目的は人間が憎悪に満たされない様にする事だと思うんだよ」
女海賊「どういう意味?」
商人「魔王を倒すというのは手段の一つ…逆に人間を滅亡させるのも手段の一つ」
女海賊「じゃぁ光る海もミスリルの音も手段の一つだね」
商人「そう…手段は他にもある筈…それが結果的に魔王を封じてる」
女海賊「そっか…憎悪を膨らませてる黒の同胞団を倒すのも手段の一つか」
商人「魔王が何処に居るか分からないから一つ一つクリアしていくしか無いんだよね」
女海賊「でも嫌になんなぁ人間同士の争い見るの…」
商人「多分避けて通れない…僕らの道はその向こう側にある」
『追憶の森』
ビョーーーーウ バサバサ
盗賊「雪が降って地面がビタビタじゃねぇか…どこに降りる?」
女海賊「ドロの中に降りないで!」
女戦士「広範囲氷結魔法!」カキーン
盗賊「お?氷なら良いな…降りるぞ?」
女戦士「降りた後に汚れん様に森の中に押して隠すのじゃ」
盗賊「なんでこの辺は雪積もらんで沼地みたいになってんだ?」
ホムンクルス「地熱ですね…この周辺は地下にマグマ溜まりがあります」
女海賊「あぁぁそういやシン・リーン古代遺跡の地下めちゃ熱かったわ…思い出した」
ホムンクルス「寒冷化が進んでもこの一帯は地熱で影響が少ないと思われます」
フワフワ ドッスン
盗賊「飛空艇押すの手伝ってくれぇ!!」
女海賊「森の中だと地面ビタビタじゃないよ…こっちこっち」
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