649:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/19(月) 21:11:17.77 ID:iNLvSB+c0
『精霊の御所』
魔女「これエルフゾンビ!客が来たぞ?」
エルフゾンビ「…」
魔女「瞑想しておるのか?これ…起きんか!」ユサユサ
エルフゾンビ「…」
魔女「待つしか無い様じゃ…折角女王を連れて来たのにのぅ…」
アサシン「まさか誰かが入って来るとは思って居なかった様だな」
女王「ここがかつての精霊の御所なのですか?」
アサシン「…そうらしい…私は詳しい事は知らん」
女王「木の根で作った城なのですね…とても神秘的です」
魔女「どれくらいトロールが居るのか分からんがトロールがこの根の森を守っておる」
女王「私が小さい頃トロールに乗るのが夢でした」
魔女「何故にトロールなのじゃ?」
女王「童話では森に住むトロールは小鳥を肩に乗せて居たのです…私はその小鳥の様に肩に乗りたかった」
エルフゾンビ「…来ていたのか」スゥ
女王「エルフゾンビ様…お久しぶりです」
エルフゾンビ「姫か…元気そうで何より」
魔女「もう姫ではないぞよ?女王じゃ」
女王「どちらでも良いです」
エルフゾンビ「今日は揃ってどうした?用が有って来たのだろう?」
アサシン「エリクサーを持って女王と一緒にフィン・イッシュに行かないか?」
エルフゾンビ「私は精霊樹を守る役目がある…行けんな」
アサシン「実はなリリスの子宮を封じた壺が黒死病という石化する病気を発生させている様なのだ」
エルフゾンビ「石化する病気…それでエリクサーが入用という訳か」
アサシン「私は魔女と共にセントラルまで壺を探しに行こうと思う」
エルフゾンビ「なぜそれほど遠方まで探しに行く?」
アサシン「壺が商隊で運ばれているのだ…行先はセントラルかフィン・イッシュのどちらかだ」
エルフゾンビ「なるほど女王と共に壺を探してくれという事か」
アサシン「女王の立場上自由に動けないのは分かるな?」
エルフゾンビ「しかし遺跡へ立ち入る人間がこうも多くてはな…エルフがこちらへ来られないのだよ」
女王「遺跡への立ち入りを国として禁止する事が出来ます」
魔女「その方が良いじゃろうのぅ…もう遺跡の調査は必要無かろう?」
エルフゾンビ「私の顔を見て見ろ…既に人前に出られる顔では無い」
魔女「それ程変では無いがな?エルフにしては肌色が悪い程度じゃ」
アサシン「クックック気にし過ぎだ…プライドが許さんか?」
女王「気になる様でしたら仮面を用意致します…フィン・イッシュでは流行って居るのです」
エルフゾンビ「ふむ…」
魔女「精霊樹は何か言うておらんのか?」
エルフゾンビ「何も言って居ないがお前たちが此処に入って来られたという事は協力しろという意味だ」
魔女「では決まりじゃな?」
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