勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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601:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:40:33.62 ID:6+J6cz5f0
『亡国フィン・イッシュ』


魔女「どうじゃ?久方ぶりに還ってみて…悲しいか?」

王女「建物は殆ど損壊していないのですね…人だけが居なくなった」

アサシン「ゾンビは略奪するでも無し…ただ生きている人を探し食らっていた」

王女「街があの時のままなのが余計に…心の中の穴に無常な風を吹かせます」

魔女「軍国を誇って居ったのは何だったのか…セントラルよりも兵は多かった筈なんじゃがな」

王女「身から出た錆びなのでしょう…不死者を道具にしようとした罰ですね」

アサシン「私は周囲を見回って来るが…」

王女「私は城へ戻り状況の確認をしてきます」

魔女「わらわも共するぞよ?」

王女「近衛!気球は何台使えますか?」

近衛「私達の物を含めて10台程かと」

王女「その10台でオアシスとの定期便を日に2台運用させないさい」

近衛「はい…物資の移送でしょうか?」

王女「この状況ではこちらに物資が多くありすぎます…穀物と塩を送り羊毛と絹を仕入れましょう」

近衛「かしこまりました…手配させます」

魔女「早速交易か…良い事じゃ」

王女「私はもうこの国を軍国にはしません…城のすべての財を必要な所へ届けます」

アサシン「気球を増産して民間に運用させても良さそうだな」

王女「はい…そのつもりです」

魔女「すべての財を使うと言うのはどういう事じゃ?」

王女「私は寝る場所さえあれば他に何も要りません…元は軍国なものですから食料の備蓄は多いのです」

魔女「なるほど食料を蓄えておったのか…この時世食料は何よりも財になるのぅ」

アサシン「確か3年分は在ったな…ほとんど使わずに壊滅した」

王女「私の財は民です」




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