599:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:39:12.37 ID:6+J6cz5f0
『フィン・イッシュの気球』
フワフワ
近衛「ささっ…お乗りください」
魔女「待たせたのぅ」ノソリ
王女「お待ちしておりました」
魔女「同行するのは近衛2人と付き人2人か…定員じゃな」
王女「私が乗る気球が単独飛行するのは初めての事です…他の兵が心配しておりましたが…」
魔女「大丈夫じゃよ…わらわが居れば数百の兵と一緒だと思え」
王女「存じております…よろしくお願いします」
近衛「では出立致します…お気をつけ下さい」フワフワ
魔女「わらわも王女の身じゃが…お付きの近衛は差がある様じゃ…主の近衛は格が高いのぅ」
近衛「お褒めに預かり光栄です」
王女「フィン・イッシュでは有名なサムライなのです」
魔女「サムライとな?ではアサシンはニンジャという所かのぅ」
王女「この二人の近衛はシノビの訓練も受けていますので立ち振る舞いはアサシン様に似ています」
アサシン「クックック私はそれほど高尚な者では無いよ…買い被らないで欲しい」
近衛「フィン・イッシュ籠城の際は戦振りを拝見したしました…アサシン様は随一のシノビとお見受けします」
魔女「主も有名になっておる様じゃな?」
近衛「仕事がやり難くなる…口外するな」
王女「仕事?」
魔女「こ奴の仕事は暗殺じゃ…そうやって政治を動かしておるのじゃ」
アサシン「クックック…」
魔女「暴露されて顔色を変えぬか…」
アサシン「今更隠しておく間柄でも無いが…口外はしないでくれ」
王女「私は操られて居るのでしょうか?」
魔女「目的が同じ内は良いがな?違う志を持つ様になる時は注意しとった方が良い」
王女「私はアサシン様を信頼しています…私が寄り添う側になれば良いのです」
近衛「王女の命は我らが守ります」ビシ
アサシン「安心してくれ…私に王女は殺せん…亡き国王と誓いを立てたのだ」
王女「父上と…」
アサシン「人は最後の最後に誰かを守ろうとするのだ…亡き国王は身を呈して王女を逃した」
王女「父上の計らいで私は逃れて来られたのですね」
アサシン「私は助力しただけに過ぎん…父上に感謝するのだ」
王女「はい…」
------------------
971Res/1529.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20