597:名無しNIPPER[sage]
2020/10/15(木) 18:37:16.62 ID:6+J6cz5f0
『南西のオアシス』
魔女「王女がわらわ達を呼びつけるなぞ何かあったのか?」
アサシン「さぁな?」
王女「お入りください…」
魔女「どうしたのじゃ?何かあったのか?」
王女「いえ…セントラルとの交わし毎が延期になりまして…その…何か知っている事は無いかと」
魔女「延期?領有の件かの?」
王女「はい…遺跡調査の件も宙に浮いたままになっているのです」
魔女「はて?何も知らぬが?」
アサシン「延期になったのはこちらとしては好条件では?」
王女「…そうなのですが…その理由がどうも不可解なのです」
魔女「策を練られておるのか?」
王女「領主が急に病死しました…セントラルの特使もカタコンベに足を滑らせて液体の中に落下したとか…」
アサシン「呪いか何かだろう」
王女「他にも怪死が続いているそうなのです」
魔女「むむ…アサシン…お主何かやっておるな?本職は暗殺者じゃろう」
アサシン「さぁ?何の事か?」シラジラ
魔女「あの領主は気に入らなかった故…わらわは何も言う気は無いが…他の者を巻き込むでない」
アサシン「王女…オアシスは落ち着いて来た…ここは一度王都に戻る機と見るがいかがか?」
王女「…そうですね」
アサシン「伝令はまだ戻って来ていないのか?」
王女「戻ってきています…海に逃れていた民が少しづつ帰ってきているとの事でした」
アサシン「女王として即位する事を宣言した方が良いと思うが」
魔女「そうじゃな…国の安定を促すにはそれが良いな」
アサシン「ここの遺跡調査も早くても半年は掛るだろう…」
王女「分かりました…ご一緒に来てくださいますよね?」
魔女「勿論じゃ」
アサシン「近衛を2人程連れて行って側近に置くと良い」
王女「アサシン様はどうされるのですか?」
アサシン「私も同行する…戦友を放ってはおけんしな」
王女「それを聞いて安心しました…ここに残る近衛に指示を伝えておきます」
魔女「出立はいつにするか?」
王女「早い方が良いかと…用事をすませて夕刻には出立できます」
アサシン「そうか…わたしもちと用を済ませて来る」
王女「はい…気球にてお待ちしております」
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