491:名無しNIPPER[sage]
2020/10/01(木) 09:45:57.10 ID:whSJU1gn0
『南西のオアシス上空』
ピカーー チュドーーン
盗賊「飛空艇の方でも戦闘が始まった様だな」
魔女「女海賊の爆弾はわらわの魔法を超えておるやも知れぬ」
商人「見て!!人間同士戦い始めてる…どうしてこうなった?」
盗賊「なにぃ!!こんな時に人間同士やってる場合じゃ…マテ…これがアサシンが言ってた裏切りか?」
商人「きっとそうだね…まずいね…僕たち魔王のまやかしの中に居るかもしれない」
盗賊「いつからまやかしの中だ?」
商人「ホムンルクス!!何か分からないか?」
ホムンルクス「はい…私には分かりませんが…私は一度もリザードマンを見ていません」
商人「そうか!!おかしい…武器を持ったリザードマンなんて初めて見た」
魔女「なんと狡猾な魔王なのじゃ…わらわはリザードマンを倒したつもりじゃったが…」
盗賊「マジかよ…ダメだ引き返す!!勇者に合流する!!」
シュンシュンシュン ストストスト
商人「うっ…」
盗賊「商人!!くっそ…」
魔女「反撃出来ぬ…」
盗賊「風魔法で気球のスピード上げてくれ!!」
魔女「風魔法!」ビュゥ
盗賊「ホムンルクス!!商人の手当て出来るか?」
ホムンルクス「はい…お任せください」
商人「僕は肩に矢を受けただけさ…君の方こそ背中から血が出てるじゃないか」
魔女「回復魔法!回復魔法!」ボワー
魔女「それで血は止まる筈じゃ…手当を続けよ」
シュンシュンシュン ストストスト
盗賊「ちぃぃぃぃ追いかけて来やがる…俺達を完全に敵だと思っていやがる」
魔女「ホムンルクスよ…これだけは言うておく…インドラの矢は絶対に使ってはならぬ…良いな?」
商人「どうして急に…」
魔女「今の状況はインドラの矢を使えばすべて無に返すことも出来るじゃろう…じゃがもう二度と同じ過ちを繰り返してはならぬ」
商人「二度と?」
魔女「滅びの始まりはインドラの矢から始まったのじゃ…師匠が精霊から聞いておったそうな」
商人「ホムンルクス!!それは本当?」
ホムンルクス「今の私は40年分の記憶しかないので分かりませんが…インドラの矢の威力からして文明を滅ぼすのは可能と思われます」
商人「切り抜けようが無いな…撤収しよう」
盗賊「それが出来りゃ良いが…この気球じゃ逃げきれん」
シュン ストン
盗賊「あっ…」
商人「ホムンルクス!!」
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