302:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 11:24:50.09 ID:JyBdSu8i0
『塔』
女エルフ「魔女様…椅子に掛けたまま亡くなったのね」ポロリ
女戦士「机に書置きが残っているな…弟子の魔女宛てだ」
女海賊「何て書いてある?」
女戦士「他人宛てへの書簡を先に読むのは道理に外れる…私には読めん」
女海賊「このままにしておくの?」
女戦士「弟子の魔女を探して連れて来るのが道理…しかし魔女様の骸をこのままにしておくのもな」
女海賊「ねぇ妖精?魔女の婆ちゃんは死ぬ前に何か言ってなかった?」
妖精「剣士達の帰りをずっと待っていたよ…千里眼でずっと見ていた」
女海賊「…だから何か言ってなかったか聞いてんだよ!私の話聞いてる?」
妖精「僕には何も話さなかったよ…でも無言でアクセサリーを沢山作ってた」
女海賊「どこにある?」
妖精「上の部屋だよ」
女海賊「ちょっと見て来るね」タッタッタ
女エルフ「魔女様を埋葬してあげないと…」
妖精「魔女様が入る予定のお墓は生前に作ってたみたい…裏手にあるよ」
女戦士「よし…先に埋葬してからシン・リーンの姫を探しに行こう」
女エルフ「そうね…」
女戦士「無くなって1か月も経ったのにまるで生きている様だ…やはりここでは肉体は腐らんのだな」
女エルフ「剣士はここで待っていてね?」ヨッコラ
妖精「裏まで案内するよ…こっち」パタパタ
女戦士「墓に入れる遺品は何か無いのか?」
妖精「魔女様は一つだけ大事に持っていた石があるよ」
女戦士「どこにある?」
妖精「大丈夫…魔女様の胸に身に着けているよ」
女戦士「…これか…よし一緒に埋める」
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