296:名無しNIPPER[sage]
2020/09/26(土) 11:21:55.94 ID:JyBdSu8i0
『夢』
私「商船の航路に入ってるからこのままいけば絶対すれ違うハズ…もう安心して」
あなた「もう漂流何日目だろう…」
私「数えてなかったね…でもどうでも良いじゃん?生きてるんだし」
あなた「ごめんね頼りにならなくて」
私「良いんだ…あんたが居てくれるだけで私は暖かいんだ」
あなた「僕も暖かいよ」
私「あんた無口だけど大分話してくれる様になったし」
あなた「…まだ思い出せないんだよ」
私「導きの声ってのは?」
あなた「聞こえるよ…今は目を覚ましてって」
私「それ絶対精霊の声だよ!勇者よ…目を覚ましてってね」
あなた「何か…違う気がする…どうやって目を覚ませば良いのかも分からない」
私「あんたいっぱい魔法使えるし剣も使えるし…絶対本物の勇者だから自信持って」
あなた「う、うん」
私「あんたと一緒に旅して…もう1年以上…魔王島から逃げてやっぱりまだ生きてて…」
あなた「不安になってる?」
私「生きてて良かったなーってさ…何日も漂流してても楽しいんだ…あんたと一緒ならさ」
あなた「ありがとう」
私「ぅぅぅさぶくなってきた…暖めてよいつもみたいに」
あなた「僕の方が恥ずかしいんだ…そっち向けない」
私「しょうがないじゃん…着る物は縦帆になっちゃってるんだからさ」
あなた「君は恥ずかしくないの?」
私「もう全部見られちゃってるんだから諦めてる…寒いから背中くっつけて」
あなた「うん…君の背中暖かいね」
私「感じる?」
あなた「…」
私「どうしたの?急に黙って」
あなた「…この感じ…やっぱり本物だ」
私「はぁ?何言ってんの?私はいっつも本物だぞ?おい!!」コチョコチョ
あなた「ちょっとくすぐったいよ…いま感じてる所だから」
私「じゃぁこっちは?」クル ムニュ
あなた「そっちはちょっと…」
私「あんたさぁ…もっと私の温度を感じろよ」
あなた「感じる…君…そこに居るね?」
私「あのね…目の前に要るじゃん何言ってんのさ…ヤルのヤラないの?」
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