勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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241:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 00:47:50.74 ID:s4Ww8Seh0
『別室』

ギー バタン

盗賊「おい!お前等いつまで話してんだ?」

アサシン「悪い…この少年…私が知らないことをいくつも知って居てな」

盗賊「お前の妹を放って置いて良いのか?」

アサシン「分かっている…が今は何もしてやれない」

盗賊「放って置いたらありゃ死ぬぞ?」

アサシン「それも分かる」

盗賊「だったら手ぇくらい握ってやれよ」

アサシン「まぁ聞いて欲しい…今後の事だ」

盗賊「ちぃ!!お前全然分かってねぇ!!」

少年「待って待って…この場合結論から言った方が良い」

盗賊「お前は黙ってろガキがぁ!!」

少年「違うんだ…母さんを救う作戦だよ」

盗賊「…言ってみろ」

少年「シン・リーンまで行って魔女に回復魔法をお願いする…出来るだけ早く」

盗賊「アホか!!どんだけ遠いと思ってるんだ…待てよ?…船に買って来た気球の材料が乗ってるな」

アサシン「それだよ…後は察しが付くな?」

盗賊「組み立てに大工が居ても2〜3日…いや…寝ないでやれば1日だ」

少年「僕も手伝うよ」

盗賊「いやお前は邪魔になる」

アサシン「退魔の魔方陣は少年が居ないと無理だ」

盗賊「…そうか…なら仕方ねぇな」

アサシン「組み立て1日…即出発して到着まで1週間…間に合うかどうかって感じだな」

盗賊「そんな簡単じゃねぇぞ?太陽か星が見えない様じゃ方向が定まらん」

少年「地形見ながら行くとかは?」

盗賊「んーむ…海よりはマシか…2週間だな…2週間も生きていられるか賭けだ」

アサシン「もう一つ秘密がある…今この世界は狭間の奥にいるのだとしたら時間がゆっくり流れている」

盗賊「意味が分からん」

少年「想定よりも長く生きている可能性が高いんだ」

盗賊「まぁ良い…その話はよく分からん…俺は今から人集めて気球を組み立てて来る」

アサシン「私は情報収集と物資の調達をしておく」

盗賊「おい!!まず初めに女盗賊の手を握ってこい!!」

アサシン「分かった分かった…」

少年「僕も母さんに作戦の事話してくる」

盗賊「直ぐに出発するから手短に済ませてこい…それから…もう母さんってのはヤメロ」



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