高垣楓「あなたがいない」
1- 20
69: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:28:05.53 ID:+7YhSCXJ0

 受付を済ませ、しばらく看護師さんから質問を受けた。
 曰く。最近眠れてますかとか、食事は摂れてますかとか、お仕事は忙しくないですかとか。
 心配事はありますか、とか。
 心配事? そう言われても、心当たりがない。
 それは朝に清良ちゃんから言われて、私が思ったものだ。メンタルクリニックだからと言ってそんなことを訊かなくてもいいのに、などと、私は少しかちんとくる。
 だが、朝と違うのは、ちひろさんが同席しているということと、ここは病院だということ。
 なぜか尋問されているような気がして、私は息苦しく思った。

 ちひろさんと看護師さんが話をする間、私は待合室に座っていた。
 私以外に人はいなく、待合室もとても落ち着いていて心地いい。少々解放された気楽さなのか、周りの様子が気になる。
 テーブルの前には、休診日などが書いてある紙。それを見てふと気が付く。

「今日は……休診日?」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
216Res/171.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice