36: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/14(月) 21:15:26.03 ID:Od9IjqsH0
社長さんから、Pさんの後任の打診を受ける。Pさんの先輩で、プロデューサーとしての実力も確かな人だった。
「高垣さんには酷な話だと思っています。だが我々も万全の体制で、引き続き頑張っていきたいと考えています」
「……」
「よろしく、お願いしたい」
Pさんを失ったとは言え、仕事は続いていくわけで。各所への配慮を考えれば、たぶんベストなのだろう。
しかし、私は逡巡する。
Pさんには、やりたかったことがまだまだあった。できるなら、それを実現したい。それが私にできること。私の心は囚われていた。
「ありがとうございます」
私は社長さんに一礼する。しかし。
「でも、今はお受けできません……ごめんなさい」
私は言った。
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