197: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/25(金) 23:36:45.05 ID:17bnaLyc0
便せん一枚に、短い言葉。
彼はなにを思って、これを書いたのだろう。私は。
私は。
それでも彼に、生きてて欲しかった。
こんな言葉を残すくらいなら、私に話して欲しかった。ともに生きて欲しかった。どうして……
どんなに思っても、どんなに考えても、答えなど分からない。彼はもう、いない。
ひとり車内で、涙を流す。そして、思う。
Pさんはずるい、です。私をこんなに泣き虫にさせて。責任を、とってください。
……それはもう、叶わない。
悲しみを携えたまま、新幹線は東京へと向かい、私は日常へ戻るのだった。
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