194: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:34:49.28 ID:17bnaLyc0
お姉さんは言葉を失い、泣くばかり。男の子はそんな母親を心配して「げんきだして。だして」と、お姉さんに声をかける。
……なんと言えばいいのか、いや、なにも、言うことはできない。
フィクションのような、テレビのような、そんな虚構と思いたくなる話。でも、現実の話。
私は言葉を失った。
「うっ……うう……」
声を殺して泣くお姉さんに、私は声をかけられない。なにを言ったところで空々しく、無意味に思えたから。
お姉さんは落ち着くまで、私はその場にとどまるしか、できなかった。
肩越しに見える、Pさんの遺影。その笑顔が、私をいっそうつらくさせる。
Pさん。あなたは。
どうして、いなくなったのですか?
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