147: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:44:18.90 ID:CC20O+KU0
「今の楓さんは、『双極性障害』の疑いがある、そう先生はおっしゃってました」
「そうきょくせい、しょうがい?」
「はい。昔は『躁うつ病』と呼ばれていたものだそうです」
「そう、うつ、びょう……」
私は、目の前が真っ暗になった感じがした。
躁うつ病って、なに? 私は『うつ』ではなかったの?
私の頭がぐるぐると、なにか答えを探し求めている。ちひろさんはかなり困った顔をしていた。
「楓さん。あまり自分を責めないでくださいね」
「ちひろ……さん」
「先生がおっしゃってました。お仕事でいろいろ気が張りつめて、気持ちが高揚したのかもしれない、って」
ちひろさんの言葉に私は、はっとする。
気持ちが高揚する。
そう、あの時私はそうだったと、気付いたのだ。
216Res/171.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20