14: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 19:37:31.02 ID:H4zZvC5e0
少年「綺麗な満月だね」
シーラカンス「そうだな。月の兎もくっきりと見える」
少年「兎はお餅をつくのを嫌になったりしないのかな」
15: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 19:44:28.75 ID:H4zZvC5e0
少年(僕らは歩き続ける)
少年(シーラカンスが泳いだ跡は、光る粒子が軌跡となって闇の中を流れていく)
少年(まるで天の川を泳いでいるように見える)
16: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 19:47:27.84 ID:H4zZvC5e0
シーラカンス「あともう少しだ」
少年「楽しみだな。何があるんだろう」
シーラカンス「少年。夜は楽しいか?」
17: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 20:41:42.07 ID:H4zZvC5e0
フワ……フワ……
18: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 20:51:25.76 ID:H4zZvC5e0
少年(深く深く、深夜のひんやりした空気を肺一杯に取り入れる)
少年(呼吸をする事は大切だ。自分の身体を十二分に使う為に)
少年(そうして、僕は時間をかけて息を吐いていく。身体の無駄な雑念全てを出し切るように)
19: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 20:56:05.74 ID:H4zZvC5e0
シーラカンス「……お見事だ。まさか夜を弾くとは!」
少年「上手く言えないけれど……僕も、成長出来た気がする」
シーラカンス「全く持ってその通りだ」
20: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 20:59:05.47 ID:H4zZvC5e0
少年(目が覚めると、僕はベッドの中に居た)
少年(あれは全て夢だったのだろうか)
少年(あの場所は一体どこだったんだろう)
21: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 21:05:23.71 ID:H4zZvC5e0
「少年! この前の演奏凄かったよ!」
少年「ああ、見に来てくれてたんだ。ありがとう」
「大人達が前よりも上手くなったって褒めてたよ」
22: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/09/14(月) 21:07:33.95 ID:H4zZvC5e0
終わりです。ありがとうございました。
前作 男「虹色の珈琲」https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1598160634
23:名無しNIPPER[sage]
2020/09/15(火) 01:38:45.69 ID:CSlpvEF8O
乙
とても素敵だ
24:名無しNIPPER[sage]
2020/09/17(木) 09:48:47.57 ID:/kqsJLUsO
お洒落で綺麗……
ありがとうございました
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