40:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 23:20:14.01 ID:FP9CMTOT0
当然だ。
さっきの翼の魔法は発動直後だけは確かに強大だった。
けれど結合が弱く撃ったそばから拡散している。元がどれだけ凄くても届くまでに威力は拡散しきっている。
それに脆い結合は簡単に崩される。私だって可能だ。
翼には強大な魔法を扱いきるだけの技術がまだ足りてないんだ。
「さてと」
「きゃああああ!」
魔王が軽く放った魔法で翼の身体が吹き飛んだ。
「他愛無い、次は――」
「余所見してるんじゃないわよ!」
私の方へと向かおうとする魔王。それを立ち上がった翼が引き留める。
「ほう。度胸だけはあるようだな。だが、それだけだ」
魔王が翼の方へと手を向けると触れてもいないのに翼の身体が宙に浮かんでいく。
「は、な、せ」
翼が苦しそうに首を抑える。よく見ると黒い影のような手が翼の首を絞めつけていた。
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