羽川翼「それが……我が主人のお望みとあらば」阿良々木暦「決まりだな」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/08(火) 22:45:29.21 ID:lUuaoiGOO
「目が覚めたようじゃな」

私と阿良々木くんがいちゃついていると、時代がかった口調の美しい声の持ち主が現れた。
その瞬間、形容し難い感覚に襲われ、跪いた。

「キスショット、上手くいったよ」
「うむ。残念ながら、な」

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。600年の時を生きる絶世の美女。
彼女は鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
阿良々木くんの主人であり、私にとっては。

「うぬは今日から儂の娘のようなものじゃ」
「娘……」
「なんじゃ、不満か?」

不満ではないが、浮かんだ疑問を口にした。

「いえ、この場合は孫かと……」
「儂を年寄り扱いするでない!」
「し、失礼いたしましたっ!?」

烈火の如く激怒されて、私は見た。目撃した。
神速の手刀で貫かれ、取り出された臓器を。
ドクドクと脈打つ、己の新鮮な、心臓を。

「キ、キスショット、何をするんだ!?」
「うぬは黙っておれ、従僕」
「んぐっ!?」

主人の命令は絶対。眷属の口は封じられた。


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