羽川翼「それが……我が主人のお望みとあらば」阿良々木暦「決まりだな」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/08(火) 22:39:40.71 ID:lUuaoiGOO
「うっ……」
「目が覚めたようだな、羽川」

その覚醒は摩訶不思議な初めての感覚だった。
阿良々木くんに血を吸われた私は、目覚めた。
それはただの目覚めではなく、生まれ変わり。
覚醒したその瞬間から、別の存在へと成った。

「阿良々木くん、私は……?」
「大丈夫。ちゃんと成功したみたいだ」

ほっと安堵の表情を浮かべる、男の子。
彼は私立直江津高校に所属する問題児ーーと、私が位置付けている同い年の男子生徒だ。
名前は阿良々木暦。大丈夫。忘れていない。

「そっか。じゃあ今日からは阿良々木くんのことはご主人様って呼ばないといけないね」
「羽川、頼むからそれだけは勘弁してくれ」
「どうして? 私は阿良々木くんの眷属になったんだよ? ちゃんと主人は敬わないと」
「いいから、今まで通りに接してくれよ」

頑なにご主人様と呼ばれることを拒否する阿良々木くんはどうも照れているらしく、顔が赤かった。そんな反応をされると満更でもない。


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