羽川翼「それが……我が主人のお望みとあらば」阿良々木暦「決まりだな」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/08(火) 22:56:04.54 ID:lUuaoiGOO
「それは結果であって理由ではない。理由を述べよ。吸血鬼になりたいと望んだそのわけを」
「はっ。私のような弱者を救済するためです」
「かかっ。吸血鬼が弱き者に救いの手を述べようとは……頭がおかしいとしか思えんな」

弱者の救済。
我ながら抽象的な表現だとは思う。
しかし、それが私の望みだった。

「吸血鬼の能力があれば、可能かと」
「具体的にはどうするつもりじゃ?」
「私のように、夜、家に帰りたくない少年少女達を保護したいと思っております」
「保護じゃと? 眷属にでもする気か?」
「本人がそう望むならば」
「たわけものめ」

叱責されても、私は怯まずに続ける。

「この世界の闇は深い。数百年の長きに渡って放浪したあなたならば、よくわかる筈です」
「然り。その闇こそが我らが生きる場所」
「そこに王国を築きたいと考えております」
「吸血鬼の王国か。随分と大層な野望じゃのう。うぬはその国の女王になりたいのか?」
「いえ、私は我が主人こそが王に相応しいと確信しております。その手助けがしたいのです」

吸血鬼の王国を創り阿良々木くんを王にする。


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