【俺ガイル】さよならメモリーズ
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32: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2020/10/03(土) 17:59:51.30 ID:P7mZ3r8kO
「約束?」

 小町は予想外の単語に困惑の色を示す。頭の上にクエスチョンマークが浮かび上がってくるようだった。
 
「雪乃の大学じゃ、俺の評判はあんま褒められるものじゃなかった」
「何かやらかしたの?」

 高校の時みたいに、という言外の意を首を横に振って否定する。少なくとも誰かに実害を為したわけではなかったはずだ。
 
「単純に、雪乃の隣にいるのが俺だということが、奇妙だったってことだ」
「見た目のバランスが不釣り合いなカップルなんてそこら中にいると思うけどね」
「それにしたって雪乃と俺の組み合わせレベルって、天然記念物のように見えたらしい」
「お兄ちゃん、悪人顔だしね」
「おい」
「うそうそ。冗談冗談」

 善人顔ではないのは認めるけれども。そこまで言わなくてもよくない? というか俺、まだそんなに目が腐っていたか……?
 
「……いや、そのせいもあったんだろうな」
「えっ?」


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