キョン「俺だって嫌われたくないさ」佐々木「へ? じゃあ、キミは僕のことが……」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/04(金) 21:58:15.89 ID:PmfM16hRO
「泣くなよ。話に付き合ってやっただろ?」
「そんな子供をあやすみたいに言わないでよ! キミは仕方なく僕の話に付き合ってくれたの!? 内心くだらないと鼻で笑っていたのではあるまいね!? そうだったら絶交だ!」
「落ち着け佐々木。そんなわけないだろう」

たしかに最初はうんざりしていたさ。
けれど、途中からは心から楽しんでいた。
そもそも、だ。俺は涙目の佐々木に尋ねた。

「お前は俺のために、今時誰も観ないような特撮映画をわざわざ観てくれたんだろう?」
「べ、別にキミのためというわけでは……」
「ありがとよ佐々木。その気持ちが嬉しい」
「あ……はい。どういたし……まして」

なんだか気恥ずかしくなって目を逸らす。
教室の窓から差し込む西陽が眩しかった。
真っ赤な太陽が俺と佐々木の顔を真っ赤に染めていて、火照った頬が、熱かった。

「そろそろ帰るか」
「あ、うん……先、帰っていいよ」
「なんだ、どうかしたのか?」

こそばゆい空気を振り切って、下校しようとするも、佐々木は席を立たず座ったまま。

「僕、ちょっと着替えてから帰るから……」
「お前……まさか、また……?」
「キョンの話が長すぎるのが悪いんだもん」

直感で全てを察した。時既に遅かったのだ。

「漏らしたのか?」
「……うん。今日も気持ち良かったよ」
「フハッ!」

やれやれ。もしも俺の首の骨がギャオスと同じく音叉の役割を果たす構造をしていたならば、愉悦の代わりに300万サイクルの衝撃波である『超音波メス』が放たれていたことだろう。


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