鹿賀りん「ダイキチが悪いんだよ?」河地大吉「ああ……俺が悪い」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/02(水) 22:23:35.70 ID:VrI1bENjO
「フハッ!」

ああ、なんと情けない。保護者失格である。

ちょろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

まさしく、全て洗い流される気分だった。
自分の罪と、業の深さを自覚する。最低だ。
保護者にあるまじき醜態。自分が嫌になる。

しかし、俺はりんの親ではない。
親の代わりを務めているわけでもない。
俺は俺のやり方で、りんを育ててみせる。

反面教師という言葉がある。

そう、それだ。それを目指そう。
こんな大人になっちゃいけませんよ、的な。
おしっこをかけたられて愉悦を抱き、高らかに哄笑してはいけないという、教訓である。

「くそっ……んなわけ、あるかよ」

アホか……俺は。恥ずかしい。俺は迷子だ。

「ダイキチ……泣かないで」
「りん……ごめん。俺はダメな大人だ」
「うん。知ってる。でも、いいんだよ?」

ダメな俺を慈しむように、りんは諭した。

「一緒に大人になろ?」
「りん……りぃーんっ!」

ピンポンパンポーンと、呼び出しがかかる。
迷子の俺はそうして保護者の元へと帰った。
俺はりんの保護者で、りんは俺の保護者だ。

今のところは、それでいいと、俺は思った。


【おしっこドロップ】


FIN


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